リソゾームは酸性領域に最適pHをもち加水分解酵素群をもっている、細胞内の消化作用を営む細胞小器官である。厚さ6〜8nmの一重膜に囲まれた直径0.4〜数μmの顆粒ないし小胞である。リソゾームの中にある酵素は、酸性フォスファターゼ、リボヌクレアーゼ、デオキシリボヌクレアーゼ、カテプシン、アリールスルファターゼ、β−グルクロンダーゼ、エステラーゼなどである。
 リソゾームは細胞の不要になった物質を分解する。例えば、複雑な栄養素やこわれた細胞小器官を消化する。
 白血球がとり込んだ細菌やその他の異物、毒物の消化も、リソゾームの酵素によって行われる。これらの酵素の遺伝子に欠陥があると、必要な処理を行うことができずに老廃物がリソゾーム内にたまってしまい、重症の遺伝病となることがある。
 
アメーバやゾウリムシでは、細胞に取り組んだ食物の消化すなわち細胞内消化を行い、不消化物を細胞外に排出する。