細菌類は244属1560種に分類される。これらは地球上に広く分布し、中には60〜70℃の高温、pH2.0の強酸性など、一般の生物の生存には不適当な環境条件下でも生育するものがある。
 細胞の中で、構造が最も単純なものは細菌の細胞である。細菌の細胞の外側には、多糖類とペプチドでできた細胞壁があり、細胞を保護している。細胞内には目立った構造は見当たらず、核さえもない。DNAはむき出しの状態で細胞質基質内に存在し、タンパク質合成の場所であるリボゾームは、この近くに位置している。このように核をもたない細胞を「原核細胞」といい、原核細胞からなる生物を原核生物という。