実在気体と理想気体
   

気体シミュレーターでは、粒子間の分子間力をすべて計算する実在気体のシミュレーションの他に、この分子間力の計算を省いて高速に動作する理想気体のシミュレーションが可能になっています。

理想気体の粒子も系の温度を反映した速度で動いており、壁との反射によって温度制御を受けますが、体積については設定温度や外圧から計算によって体積が求められるため、上面の壁を押し上げることはありません。これによって、理想気体のシミュレーションでは実在気体に比べて温度や圧力、体積の値が安定し、計算上の理論値にすばやく収束します。

気体の状態方程式やカルノーサイクルなど、系の振る舞いが理論値に従うことが重要な場合は「理想気体」が、粒子間の相互作用や上面との衝突による圧力や体積の変化に注目する場合は「実在気体」によるシミュレーションが適しているといえます。

各シミュレーションはそれぞれのトピックに最適な方を初期設定としていますが、詳細設定パネルを開いていつでも実在気体/理想気体の確認、および変更が可能です。