説明文
テーマ「地球環境と自然災害」項目「自然災害−1 プレート」
素材名「世界震源分布及びプレート分布図」
作成 日時:2002年 2月
画像提供者:気象庁
画像のポイント
(1) 地球内部の高温の物質が海底の海嶺(海底の山脈など)で地球の表面にわき出し、厚さ約10〜100kmの板状(プレート)となり、1年間に数cmの速さで両側に広がっていく。これが海底を形づくっている「海のプレート」である。陸地を形づくっている陸のプレートと衝突すると海のプレートの方が密度が大きいため、陸のプレートの下に沈みこんでいく。沈み込むところが海溝になる。地球の表面はいくつかのプレートでおおわれており、それぞれのプレートの境目が、海嶺や海溝などに相当する。海のプレートの沈み込みの多い地域(海溝沿いの地域)では巨大地震が起こる。
(2) 地球の表面は厚さ数10〜200km程度の固い岩石の層で覆われ、その層はいくつかのブロックに分割されている。この板状の固い岩石の層をプレートと呼ぶ。プレートの境界ではプレート同士の押し合う力が地震を発生させる(プレート間地震と呼ばれ、海溝付近で発生する海溝型地震と呼ばれるものもこのひとつ)。このタイプの地震の中にはマグニチュード8クラスの巨大地震も含まれる。プレート同士の押し合いの結果、プレートの内部にもひずみがたまり、地震を発生させる(プレート内地震と呼ばれ、活断層による内陸地震もこの種類)。また、陸と海のプレートの境界では、海のプレートが陸のプレートの下に沈み込んでいくことが多く、この沈み込んだ海のプレートの内部にも地震が発生する(深発地震)。また、プレートの沈み込みは、火山の原因となるマグマを発生させる。プレートの運動は、世界の地震・火山活動の源なのである。プレート運動と地震、火山の関係図はこれらを模式的に表したものである。
(3) 世界震源分布図は、1990年から2000年までの世界の地震の震央分布、マグニチュード4.0以上、深さ50kmより浅い地震を表した図である。地震の多くは、細長く帯状あるいは線上に分布して発生している。そしてその多くは、海溝沿いの地域に起こっている。大西洋の中央をほぼ南北に走っているのは、プレートのわき出し口で、大西洋中央海嶺である。
(4) 世界のプレート分布図:各プレートの動きを表す矢印は、アフリカ大陸を不動としたときの各プレートの運動の向きである。世界震源分布図と世界のプレートの分布図を比較すると、地震の震源や火山の集中しているところにはプレートとプレートの境界があることがわかる。
(5) 日本付近のプレート境界図とプレート運動と地震、火山の関係図:陸域の浅い地震は、活断層と呼ばれるプレート内部の傷で、活断層は日本中いたるところに存在する。平成7年1月の兵庫県南部地震は、このタイプの地震が都市の直下で発生し、甚大な被害を発生させたものである。日本の火山は、図のように海のプレートが陸のプレートの下に沈み込むことに関係している。このため、日本の火山はプレートの境界に平行な帯状の地域に密集している。
(6) 大洋底拡大説:ウェグナーの提唱した大陸移動説は一時期衰退したが、その後の古地磁気学の発達、マントル対流説の発表、中央海嶺の発見による海洋底拡大説の発表としだいに発展してきた。そして、海洋底の地磁気異常のしま模様の発見によって海洋底拡大説は立証され、大陸が動くことはゆるぎのない事実となってきた。
(7) プレートテクトニクス:地球の表層部で起こっているさまざまな変動を「プレート(plate)」という板状の巨大な岩石層の相互運動によって説明しようとする理論を「プレートテクトニクス」という。
(8) プレート:プレートテクトニクスでは地球の表層部は10数枚のプレートでおおわれていると考える。プレートは地殻とマントル最上層部の岩石層(リソスフェア)で構成されており、その厚さは60〜130kmといわれている。プレートの下にはマントルが部分的にとけてやわらかくなっている層(アセノスフェア)があり、プレートはこの上をすべるように動いていると考えられている。
補足資料・参考文献:
(1) 理科事典(学習研究社) 参照
(2) 気象庁ホームページ http://www.jma.go.jp/jma/index.html 参照