薬品の性質
水酸化ナトリウム(NaOH)は、強いアルカリ性の化合物。無臭。常温では白い米粒状の固体で、吸湿性が高く、空気中に出しておくとドロドロした状態になる。このような性質を潮解性という。タンパク質を激しく分解するので絶対に体につけない。苛性ソーダとも呼ばれる。
溶液の作り方
水酸化ナトリウム水溶液を作る時は、安全めがね、ゴム手袋を使う。約3%の水溶液100gを作る時は、水酸化ナトリウム3gを、97gの水にとかす。水酸化ナトリウムは吸湿性があり、空気中の水分を含んで重くなるので手早くはかる。粒が固まってとけにくいときは、水に入れて少し放置してから混ぜると良い。 粒を時計皿や蒸発皿にとり、97gの水をピペットで少しずつ加えてガラス棒で静かに混ぜ、とけたものをビーカーに移していく方法もある。発生する蒸気は吸い込むと咳き込むので注意する。
管理
市販の水酸化ナトリウムは固体。固体・溶液ともにガラスびんには保管せず、プラスチック(ポリエステル系は使用しない)やゴム製容器に密閉して保存する。
ガラスには溶着することが多く、広口びんのふたがとれなくなることがある。ガラスの広口びんに保管する場合はゴム栓を使用する。
注意点
絶対に素手で触ったり体につけたりしない。
皮膚や粘膜のタンパク質を分解して炎症を起こすアルカリは、酸よりも危険。
目にはいると失明のおそれがあるので、安全めがねを装着する。
体についたときの対処法
皮膚についたら多量の水で洗い流す。目に入ったら、多量の流水でよく洗って、ただちに医師の手当を受ける。口に入ったら、口をよくすすぎ、多量の水を飲ませ、医師の手当てを受ける。
廃棄処分法
薄い水溶液とし、希塩酸・希硫酸などで中和してから、多量の水で薄めて廃棄する。